Birdland感想考察(超ネタバレ)
注意書き
- めちゃくちゃ長い
- 個人的かつ偏見が混ざりに混ざった文
- すんごい殴り書き。ですます調だったりそうじゃなかったり、気持ち悪いです。
- 気分で書き直したりすると思います
- 結構色々書いているので万が一叩かれたら記事全部非公開にして逃げます。
- もちろんネタバレ
割とまとも(?)な感想
上田くん抜きの、舞台の感想。
もちろん上田担なので上田くんの感想から書き始めたんだけど、
あまりにキモくて長くて、これは後ろに置いとこうと思った笑
お話は結構ショッキング。後味はそんなによくない。
ただ、今回運よく2公演昼夜と連続で見させていただいて。
新鮮な記憶があるうちに二回目を見ることができて、そこで細かな演出や伏線を見つけることができた。
多分だけど、ステージ上でなされる演出の全てがポールの結末に繋がってる気がする。至る所に伏線が散りばめられていて、台詞一つひとつ、すごく考えられている。だから絶対何回見ても新しい発見があって飽きないと思う。
私が今まで見てきたお話に、全ての要素が主人公のため、なんてお話はなかった。でも、これは全てがポールにつながるお話なんだよね。演出の一つ一つもポールにつながる、見れば見るほど深みが増すお話。
話は全然違うけど、ジブリみたいな感じもしました。
もちろん答えはあるんだけど、見ている人に考察の猶予を与える、見ている人によって答えの変わる作品なんだなあって。しかも、考察させるためのタネはそこらへんに散りばめられているから、うまく作っているなあと思いました。
逆にこれは一回見るだけなのはもったいないし、二回でも勿体無いのかも知れないって。
というか、舞台二回も入るのが初めてで、今までの舞台も二回入ってみたら全然見え方違ったのかも知れないんだけどね笑
でも、今回こういう見方ができて、舞台ってこういうものなんだなーって思った。
私は舞台の魅力って、生でお芝居を見ることができて、その迫力を体感できるところにあると思ってた。もちろんそれもいいところなんだけど、
今回で、照明ステージ演出音響全てでストーリーを支えていることがわかった。
それに今回は、観客である私たちもストーリーに組み込まれている。
観客だった私たちはいつからかあの世界観に飲み込まれる。
ドラマのようなセットは組めないし、完璧にリアルなものを作り出すことはできないけど、
だからこそ凝ったセットや照明一つ一つに強い効果を持たせられて、その代わりストーリーを具現化したり、見ている人に解釈の猶予を与えるような演出ができるんだなあって。
実は、私は舞台じゃなくてライブに重きを置きたい派だったんだけど…
一度味わってしまうと、知っちゃったらなかなかね。笑
今また行きたいと思ってる。
考察
※じつは、あまり公式からの発信を追ってないです。だから、もう既に答えが出てるものでもめちゃくちゃ勝手な自論を噛ましてる可能性超高いです。でも、こういう舞台は自己解釈を深めてナンボだと思うので、普通にかまします※
事前説明
幕が上がる前から見えている、流氷みたいな、分裂した白いステージ。白いステージの隙間には黒い溝?があります。説明下手でごめんなさい。
この白いステージを、ここでは白い台と言います。
あと、正直だいぶ内容飛んでます。私が自信満々に「こうだった!」と言っているところも間違っている可能性があるし、
そもそも自信持ってこうだった!と言えるところが全然ありません。
また、あんまり考察など得意でなく、
ただこの要素要素に散りばめられた伏線に感動して語りたくなっているだけなので、
真に受けないでください!!!!!!本当に!!!!!
1.なぜポールは最後「飛び降りた」のか?
最後のシーン、ポールはひとつだけ残った白い台から飛び降ります。
私は、白い台はポールにとって死後の世界と同等であり、飛び降りる=死後の世界から出ることで「生きること」を選んだのではないかと思っています。
その前のシーンで幽霊マーニーが死後の世界について語ります。
うろ覚えですが
- 冷たい
- 寂しい
- ぬくもりが恋しい
- 灰色の世界
- 猫が飼えない
…みたいな感じでしたよね。猫が飼えないと灰色の世界以外うろ覚えなのでニュアンスですが。
これ、多分ポールが当時感じていたことと同じじゃないですか?
確か作中、ジェニーに「私はあなたのガールフレンドでもないし娼婦でもない」と言われたときに、「誰でもいいからぬくもりがほしいと思ったことはないか?」と問いかけ、口が滑った様に「愛してる」と言います。
加えて、ジェニーは色々な話をしますが、
ポールはマジで話を聞いていないです。気にしていたのは、ジョニーとセックスしたかどうか。俺とジョニーどっちがいいんだ!みたいな。
勿論手に余るほど沢山いる女の子の中で、確実にジェニーを選んではいるのですが、
愛したいわけじゃなくて愛されたい、ぬくもりに飢えているポールがここから分かりますよね。
また、マーニーは死後の世界を「灰色の世界」と言っています。
これ、全然覚えていないんですけど
最後の方のシーン、舞台上に色味ありましたか?
どこかのシーンで、赤くライトアップされたシーンがあったのは覚えてますが、
正直あとはどうだったかな、、、という感じです。
もし後半戦物語から色味のある照明が無かったら「死後の世界=ポールがいた何も感じられない世界」説はビンゴな気がしますが、どうだろう、、、という感じです。
ポールは最後飛び降り自殺のように白い台を飛び降り、舞台が終わりますが、もしかしたらあれは、死の世界(ポールが何も感じなくなってしまった状態)から飛び降りて、「生きる」ことを選んだということなのかな、とわたしは解釈してます。
9/20 追記
舞台観た時の私の気持ちが大切だから!…と思いつつ、
皆様の考察を読んでいたら、これ違うじゃん!と思ってしまったので、急遽追記。
ポールはたぶん、自殺かもしれません。
花火のように輝いて瞬く間に消えてしまうからこそ、美しいこともある。
ポールが死んだとしても、世界的スターは伝説として残りますし、
伝説として残るのであれば、レコード会社としてはめちゃくちゃ儲けになりますよね。
なんでだろう、そういう考えが全然なかったのですが、
現実的に考えれば、「むしろ生きてバンドを続けるより、死んだ方が儲かるかも…」、とも思います。
それを思うと、周りの人の発言も凄くひっかかります。
マネージャーさんは、会社で隠蔽することは可能だとほのめかし、
だから辞めるな、と言います。
ジョニーは、バンド解散を直接的には言っていませんが、
もう一緒にやりたくないと言っています。
それに、ポールはライブの中でのみ生を感じて、そこから離れて、ツアーが終わってしまうことを強烈なほど怖がっていました。
あれだけ苦しんでいても、ファンのことはとても好きなように見えました。でも、プライベートを監視してくる、音楽以外の自分を見るファンは、苦手なようでした。
つまり、ポールは自分を完全なエンターテイメントとして、あの熱狂を共にしたファンの中でだけ生きていたかったのかな。だから死んだのかな。
なんて考えて、辛くて辛くてしかたないです。私しぬほどポールが好きです。
2.白い台はなんだったのか?
基本的にお話は白い台の上で行われると思いきや、実はそうでもなかった。
むしろ白い台は黒子ではなく、ポール以外の登場人物の手によって、徐々に少なくなっていったり、黒い幕に覆われたり、最後には白い台は1つになってしまいます。
この白い台、絶対物語に大きくかかわっていますよね。ということで、白い台は一体何を表していたのか?考察していこうと思います。
自分の考察は2つあります。
①白い台=ポールが狂っている程度や、死の世界のような何も感じなくなってしまったことの比喩
→なぜポールは最後「飛び降りた」のか、で考察した通り。
②ポールを信頼している登場人物の数もしくは信頼されている程度
→正直白い台の数を数えてないし覚えていないので分かりませんが、
最後に一つになることをふまえれば、これもありだな、と。
もしくは、
①=②
つまり、白い台がなくなればなくなるほど、登場人物がポールを信頼しなくなる=ポールが生を再び感じられる状態(結末)に近づく
ということなのかもしれません。ちなみにこれ意味わかりますかね?書いてて伝わるかとても不安です笑
それを踏まえて、
白い台に乗っている人と、そうじゃない人もしくは乗ってる時乗っていない時の違いとは?も考察していきたいと思います。
まず、ポール以外の登場人物で言えば、
白い台に乗っているときは、ポールに少なからず信頼・愛情がある時。
もう私は公演見ないので、確かめようがないけど、
いつも登場人物が白い台から降りてはけて、ポールだけが取り残されるのが印象的でした。
なんとなく、ポールを見限った人は、皆白い台を降りてポールと会話している、そんな気がしました。
もちろん例外っぽいのも沢山あったけど。
では、ポールは?ポールが白い台にいるときと、降りているときの違いは?
ポールが白い台にいるときいない時で態度に差がある気がしました。
パーソナルスペース外の人と話をするとき、自分をさらけ出せない人と話をしているとき、すなわち外部の人?白い台から降りていました。
降りている時は、外向きの、一応猫かぶりのポールなのかなと感じました。
ファンの人と話してる場面があったけど、
歌のシーンだけ白い台に座っていたはずです。逆にそれ以外は降りてた?ような気がします。
夫婦と会話するシーンもそう。
あのときも変なことは言っていたけど、ポールはほとんどの場合白い台の上にいるのに、なぜかあのときは降りていて。まあ狂ってたけどまだまともな方だったかなと思います。
また、ラリッてるとき、親しい信頼できる人物と話していた時、ポールはだいたい白い台にいたはずです。
白い台にいるときのポールは、より自分の内面をさらけ出していたの、かも?
もしくは、白い台にいるときは、人のぬくもりに飢え、それを求めているときなのか?
3.お父さんとのシーン、なぜ周りに人がいたのか?
最後の方に、ポールの父さんとポールが二人でお話するシーンがあります。
パパとの2人きりの会話だったはずが、何故か周りにみんないます。ただ、二人に関わるような様子はなく、ぼーっと二人の周りにいるだけです。
ここからわたしの考察、
周りの人がいたのは、
「ポールのプライベート(もしくは本心)」を知りたがっていることの比喩なんだと思います。
最後、ポールが父さん!と呼びかけ様子が変わった時、皆一斉に注目した気がします。(うろ覚え。もしかしたら違うシーンだったかも)
で、当たり障りのないことを言った時、
みんなが落胆したように興味を向けるのを辞めました。
ファンもマスコミも関係者さえ、皆がポールのプライベート(本心)に期待していたことを表していたんじゃないか。
もしくは、実の父親だからこそ言ってしまうような「吐かせたい」何かがあった。のかも。
後者の方が正しい気もしますね。展開的に。
私は観劇中は前者だと思いました。なぜならポールは異常にプライベートを探られることを嫌っていたからです。
少し感想になりますが、
あのとき、わたしはとてつもなくショック受けたんですよね。あそこが1番涙腺に来ました。多分、あそこが2人っきりじゃなかったのは、お父さんは、ポールのプライベート情報を売る気があったから、もしくは誰かに言われてポールのプライベートを探る気があったと感じたんです。
父さんが白い台を降りている人だったなら、多分そうなのかなと思いますが、どうだったかな。
後からポールは父さんにも裏切られた(見捨てられた?)と言うシーンがあります。まあ、だからそういうことだったのかなあ。
4.観客席について
ポールのみ、度々観客席を見ますが、他の登場人物はほとんど観客席を見ませんでした。
ポールに言われて、観客席を見たキャラクターもいました。でも、見えていないと推測しています。
見えていた風なのは、
- アナリサに「皆お前を見てるぞ」と言った時、「見てないわよ、あなたを見てるのよ」と返した。
- モスクワ?(自信ないです)のホテルのシーンでカーテンを閉めたシーン
- 最後の借金話の時のマネージャーのシーンです。
1は正直謎だなあと思います。ポールに「皆お前を見てるぞ」と言われて、アナリサは「?」となっているようにも見えたし、アナリサには観客席が見えていたのかもしれないとも思いますが…。
私の都合のいいように解釈すると、アナリサの言う皆=その場にいたジョニーやマーニー、ポール=観客、かなあと思ったけど…正直アナリサは私たちを指していたような気がします。
2は、物理的に見えてますよね。まあそりゃ見えるでしょう。でも、角度的に私たちだったかな?あれが観客だったかはともかく、ポールは外の追っかけたちにいち早く気が付きました。というか常に気がついていて、見られたくなかったから閉めたというのが正しいかな。
3。マネージャーは見えてないです。でも、ポールが見えていることを知っている風でしたね。
それ以外は、キャストの方が私たちの方を見たことはほとんどなかったはずです。
顔の角度的にこちらを向いていたことはあっても、観客を見てはいなかったはずです。
でもポールのみ、しっかり観客を見ます。見に行った人なら分かると思いますが、「あれ?今目が合った?」みたいな瞬間、ポールはあるけど、他のキャストにはなかったのではないでしょうか。
これはポールが、いかに人の目を気にしていたかを表しているし、
同時にプライベートさえのぞき込んでいる私たちを批判...とは言わなくとも、皮肉っているように見えます。私なんかオペラグラス使って顔面追ってますしね笑
まあ、これは細かく言っただけで、そんなの言わずもがななんですが。印象的だし、上手い演出だなと思ったので書かせてください。
あと、マネージャーが見えなくてもポールが見えているのが分かったのは、ポールがそれに悩まされていること、恐らく多くのアーティストがそれに悩まされることを分かっているからなのかなと思っています。
5.良かれと思って
上田くん、インタビュー等でストーリーを紹介するとき、「良かれと思ってやっていたことで、みんなが離れていく話」ということが多かったですよね。
一回目の観劇で疑問が浮かびました。
「ポールさん、これ、良かれと思ってやってんの????????」
ちょっと考えて、2回目は、
『すべてのことは、良かれと思ってやっている』と思いながら見てみました。
説明がつかないことは色々あるにせよ、最初のマーニー自殺事件は、
もしかしたら本当にジョニーの為だったのかも。
最後、幽霊マーニーとお話するシーン。
幽霊マーニーは「ジョニーと付き合っている時もポールを見ていた」と暴露しています。
これがほんとうにマーニーの暴露なのであれば、
ポールはマーニーが自分目当てでジョニーに近付いたのだと気がついていたのかもしれません。
そんなマーニーを溺愛していた親友の目を覚まさせたかった。
実際、事後報告()について、ポール自身がことが起こったあとでも「俺は今でも同じことをする」と言っていました。親友に正直に話すのが筋であり、彼の「良かれと思っている」ことなんですね。
パンフレットのインタビューページより、上田くんは「俺はまさかポールがこんなにジョニーのことが好きだったなんて、理解してなかった」と言っていました。
ポールは序盤の時点で、あまり人を信じてはいませんが、
「親友」である以上、ジョニーはポールの1番信用出来る人物なのでしょう。その女の子以上のスキンシップの多さ、激しさ(萌)から、ポールがいかにジェニーを愛していたか分かります。
正直他の部分で「良かれと思って」だったのかはイマイチ分からないですが、
ジョニーに対しての行動は「良かれと思って」だったのかもしれないですね。
ま、親友であるジョニーを取られたくなかった風にも見えなくもないですが、上田くんが「良かれと思って」と言っていたので、「(ジョニーにとって)良かれと思って」だったのかなー。
他にも良かれと思ってポイントあったのかな…。思い浮かぶのは、マーニーの両親に会いに行った所とか、ヘリコプター、父親にお金を貸すシーンですが…奇行すぎてわかんないなーというのが正直なところです。
6.ポールが惹かれる女の子たち
ポールが惹かれる女の子たちには、
ポールに興味がないという共通点がありました。
1人目のアナリサは、ポールに従順では無い様子。
2人目のジェニー、ポールを目の前にしても冷静で、実はあなたのことをよく知らないと言い、
あなたのガールフレンドでもないし娼婦でもないと言ってのけます。
3人目の二コラは、ジョニーが仕向けた子ですが、ポール推しじゃない子です。
4人目…といっても過去の話ですが、シェリーさん。ライブハウスで、シェリーを振り向かせたかったと言っています。つまり、ライブには来ていたにせよ、ポール推しでは無かったのでしょう。
まあ、あとマーニーのお母さんと…ごめんなさい名前忘れました。双子の方がいたと思うのですが、
それはどうなんだろう…笑
あと、マーニーは、マーニーに惹かれていたのか、ジョニー絡みでああなったのか、どうなのかなー。
この三人カウントすると、ポールさんに興味がない理論は崩れますね。
4人目シェリーのときは、スターではなかったと思うので、
もしかしたらポールは、なかなか振り向かない人を振り向かせることに執着するタイプだったのかもしれません。昔から。それがモチベーションだったのかも。
そうだと仮定すれば、ジョニーと違い、どんどんおかしくなっていったのも理由がつきます。
振り向かない人がいなくなればいなくなるほど、ポールの目標はなくなっていくわけです。本人は気づいていないかもだけど、それは彼が何を目的に活動しているかわからなくなることにはつながるのかなーと思います。モチベーションの低下?
でも、逆に、「見られていること」にストレスを感じていたので、自分にあまり興味がない子に惹かれるのもわかります。
おもしれー奴。理論。
もしこの考察が正しければ、二コラをジョニー推し設定にしたのは、ポールを良く知ったジョニーだからこその技でしたね。
以上、考察でした!長いし考察ってレベルのものかわからないけど、細かいところでポールのことを表しているのに感動したので、どうしても書きたかったんです!
ちょっとアレな感想
ここから下は結構閲覧注意です。覚悟して!!!!
ロマオケから、上田くんの舞台は全部一公演ずつ見てきたけど、
どれよりも良かったというか、心に刺さった。
もちろん上田くんの出演する作品はどれもとても良くて、どの上田くんも大好きだったしお話も心に刺さるものしかなかった。
でも、これは格別だと思う。
というか、ストーリー以上に、今中堅アイドルとして、色んなものを見てきた上田くんが演じるからこそ、この舞台が成り立つんだと思う。
正直、ここまで上田くんじゃなきゃダメだ!って思う役は無かった。ハマり役とかそういうレベルじゃなくて、変えが効かない感じ。
落ちぶれていくロックスター役、と言えども、ここで描かれる世界は、現実の芸能界に通じるものがあったと思う。現実の芸能界を知らないからなんとも言えないけど。
ドラッグ、質問への恐怖、過度なプライベートへの干渉、ミュージシャンでありつつも、音楽以外のことを期待されること、誰もが輝いた目で自分を見ること、誰を信頼していいのかわからなくなること……
私でも聞く話なのだから、上田くんにとってはより一層身近な話だし、自分自身経験したことだって絶対あると思う。
それらで狂っていく様を上田くんが演じることにすごく意味があるんだと思う。
もともとKAT-TUNには、彼ら固有の(意図してそうなったわけじゃないけど)歩みがある。表立ってそう言える人は少ないが、その過去を超えて来た彼らだからこそ惹かれるという気持ちは誰しも持っているのではないかと思う。特に私のように4人から3人になる時にファンになった人ならなおさら。
だから、うまく言えないけどあの3人の誰もが刹那的というか、すごく強い人でありながら、私はどうしてもあの3人の背景を思い描いてしまう。強さの裏の危うさや繊細さ、そこから生み出される絶妙な不安定感を想像し、それに惹かれている節が自分にはある。
そして上田くんは、そのKAT-TUNの個性に加えて、憑依し変化するようなキャラクターの見せ方をする人だと思っている。だからこそ、ポールの中にのめり込んだ上田竜也を感じた。
どんな舞台だってそうだ、とは思うけれど、パンフレットを見てみれば、この舞台は演者に解釈を委ねる部分が多く、監督さんだけでなく、俳優さんみんなで作り上げたキャラクター像があり、ポールはポールであって、同時に上田くんのエッセンスが混じった人なんじゃないかと思う。
上田くんの舞台映えする、はっきりした顔立ち、あまりに良すぎるスタイル、スターにしか許されないあの髪型。他のキャストさんももちろんカッコ良いし可愛いけど、ポールのスター性を際立たせるように、みんなある程度抑えた格好もしくは、スター性ではなく奇抜さを狙った格好をしていた。
だから、どこにいて、何をしていてもポールはスターに見えた。
そのスターが狂っていく様は、落ちぶれていく様は、
多分上田くんのあの危うさ繊細さと噛み合って、ものすごく気持ち悪かった。自担だけど、気持ち悪くて痛々しくて悲しくて辛くなる演技だった。
そして、こんなことを言ったら上田くんも嫌かもしれないし、上田くんのファンもみんな怒るかもしれないけど、
私はポールが上田くんに見えてしまった。
流石に、上田くんの裏があんな感じだとは思ってないけど、
上田くんだってああなる可能性がある、って思った。
そもそも芸能界というのは不思議な世界で、
特にアイドルというのは特殊な職業。
一応ミュージシャンや俳優という部類に入るかもしれないけど、
夢を与えるのが仕事。
もちろんファン層にもよるけど、
基本恋愛NGだし、
しばらくジャニオタやっているこちらとしては、
歌よりダンスより、求められているのはキャラクター性なんじゃないかと思う。
でも漫画やアニメならともかく、
彼らは実在する人間で。
そんなただの人間が、とんでもない数の人間に性格を期待されることのプレッシャーって、どんなものなのか、想像もできない。ていうかしたくない。ちょっと考えただけでウッとなる。
ポールが、「俺のすること全部に執着している」と言ったあのシーン、大好きな上田くんから目を逸らしたくなった。
私は上田くんのキャラクター性を愛している人間の1人だ。
歌もダンスも大好きだけど、何よりもその性格が好きでファンを続けている。
ポールは、
俺のすること全部に執着してる。
おそろしいよ。
まるで自分の体も口も自分でコントロールしていないような気がする。
と。
めちゃくちゃゾッとした。
私は上田くんのキャラクターが好きでその言動が好きで、
でもそれは、決して本物の上田くんじゃない。
先生に授業中
「たとえ貴方が大スターのAさんが好きでも、本当に貴方が好きなのはAさんじゃなくて、貴方の想像しているAさんだよね」と言われたことがある。
それはそうだ。
私は本物の上田くんを知らないし知ることなんて出来ないし。
でもアイドルとか日本の芸能人って、
ファンの思い描く自分に従順だと思う。
さっきも書いた通り、アイドルはキャラクター性を売るお仕事でもある。
上田くんもそれは同じだし、むしろ上田くんなんか特にキャラクター性を求められるタレントの1人だと思う。
上田くんだけじゃなくて、亀梨くんも中丸くんも同じだし、いろんなアイドルがそうだと思う。
でも、私はその期待に応えられなくなってしまった人も知っているし、
期待に耐えられず背く人も知っているし、
期待に応えることに必死すぎて自分を失ってしまう人も知ってるし、
ドラッグや違法行為に走っていく人も知ってる。
だから、ポールと上田くんを重ねてしまう。
上田くんもそういう気が狂うような世界にいる人だし、そうなってしまう可能性も、ある世界だから。
それに、私…というか、私1人で上田くんがどうこうっていうことはないから、私達、オタク達という表現になってしまうけど、
私達のせいで、上田くんが苦しんでいたらどうしようって、思ってしまって本当に眠れない。
特に私は気持ち悪い方のオタクだし、上田くんが今どんな気持ちなのかなとか、人の気持ちなんかわかるわけないのに深読みしたがるタイプの人間だから、
もうなおさら罪悪感を感じてしまって。
歌もダンスも演技もビジュアルも、それ以上に発言や行動を期待される気持ちやプレッシャーなんて考えたことなかった。
でもわかったところでどうにも出来ないし、考えたことなかったことを考え始めただけで、そんなの一生わかるはずないことだから考えたって仕方ないし。
だからといって上田くんのファン辞めますなんてできるわけないし、やめて上田くんが喜ぶかなって冷静に考えても、私1人辞めようが辞めまいが上田くんが知るはずもないし。
でも、もう壊れてしまうぐらいなら、ポールのように壊れる前に全て捨てて欲しい。上田くんがいなくなってしまったら悲しいけど、今日舞台を見て、上田くんがこんなことになるんだったら、アイドル辞めて、どこかで生きていてくれた方がずっと嬉しいと思った。
みたいなことを延々と考えて、眠れないわ!!!!!!!!ほんとBirdlandやられたわー。
でも、舞台はすごく面白かった。それに、上田くんは気持ち悪くもありつつ、あれが成り立つのは上田くんだからなんだと思う。
これは、舞台を作り上げている皆さんからしたら嫌な感想かもしれないけど、
やっぱり美しいのよ。
気持ち悪くもありつつ、上田くんはやっぱり綺麗。どんだけラリっててもクソ発言してても。むしろそのポールのねじ曲がり度や不安定さは上田くんの綺麗さを助長させて、より危うい、目が離せない存在にしてくれる。
だから、もう、もう一回だけでいいから見たい…。でもマウピもあるしロバ丸がライブありそうな匂わせするからこれ以上お金使えない…。
追記、ポールが忘れられなくてメンヘラ化してる話(9/20)
終わってからも、ずっと感想や考察ツイを追っています。四六時中ポールのことを考えてる。
もうなんでかわからないけど、上田くんとポールを重ねてるのかすごく辛い。
私凄く凄くポールが好きで、でもポールが好きなのは演じてるのが上田くんだからだと思う。上田くんのことが大好きだからポールは無条件に好き。でもそれだけじゃないんだと思う。今まで私が見てきたどの上田くんが演じたキャラクターより強く惹きつけられるし、ポールの全てが知りたくて知りたくてしかたがない。今まで上田くんが演じた彼らにそこまで強い感情を抱くことはなかった。
だからずーっとずーっとポールのことを考えながら、
こんな自分にもなんでだろうなんでだろうって思っている。
もう、正直お金はないけどもう一度だけ行きたい…なんて思う。
もうマウピとかカツンコンがあったとしても、一公演減らしてポールに会いに行けばいいじゃんって思うぐらい迷ってる。
でも実際その時舞台行き過ぎてお金が無かったら、今よりずっとメンタル死ぬのはわかる。
だってポールより上田くんの方が好きだし。
なんてもやもやもやもや一生考え続けています。
でもポールには生きててほしいよ。(急)
もうなんでこんなにポールに惹かれるんだろう?誰か教えてくれませんか????????
最後の事件について(人によってはかなり嫌なことを言っているので反転)
最後の未成年淫行のやつ、
ここ数年カツン担やってた、いやむしろジャニーズ好きな人なら全員同じこと思ったはずじゃないですか?
作った方々がなにをどう意図していたのかはわからないけど、
少なくともあれを経験した私たちはあの事件を思い出しますし、重ねますよね?
それを上田くんがやるの?というかやっているの?
いや、もしかしたら私だけかもしれないけど、見ながら、これ、アレじゃんってすぐ思いましたわたしは。
もちろんジョニーが仕向けたとか、登場人物たちの心情とかは同じだとは思わないし、
このストーリーが例の件をもとに作ったとかそう言いたいわけじゃないです。
でも、あの事件で一気に崩れるの、まじかよ、と。
よりによって上田くんがその役をやるの?怒りじゃなくて、呆れている訳でもなくて、とんでもない衝撃でした。
というかほんとに、ドラッグ浮気未成年淫行ってもうなんか、これを上田くんに演じさせたそのセンスに吐き気がします。芸能界でもよくある、落ちぶれていく芸能人の火種というか。上田くんはそういう世界に生きていて、今回はそれらで落ちぶれていくスターを演じると。いい意味でも悪い意味でも。天才だしとんでもない。批判ではなく褒め言葉です。